bisen-OB会会員「ガンちゃん」による不定期コラムコーナーです。

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「ガンちゃん」 

猪股岩生 〜 グラフィック専攻の9期卒業生。画家/造形デザイナー。

屋外造形物、建築、景観の造形プランナーをはじめ、ホームページ制作、CI構築代行と幅広く活動。また、北海道の自然をテーマにした風景画を描き続けている。

絵画工房gan-gan 代表。




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松浦シオリ個展『白のワンピース』
 
会場:ト・オン・カフェ(札幌市中央区南9条3丁目2−1 マジソンハイツ1階)
会期:2015年7月28日(日)〜 8月9日(日)

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bisen卒業生・松浦シオリさんの個展を、中島公園近くのト・オン・カフェにて鑑賞してきました。

入り口
この会場は数年前同じくbisen卒業生の野村美和子さんの個展でも寄らせて頂いた事があり、印象に残っている。

店内1


カフェと展示スペースが分かれていて、気兼ねなく作品を鑑賞出来るのが、このお店の良いところだと改めて思う。

会場2


通りに面した壁が一面大きなガラス張りになっていて、通りを歩いている様々な人をコーヒーを飲みながらウオッチングしている様な、不思議な空間の作りになっている。


会場1


個展会場のテーブルには、装丁画や画集なども展示されている。


作品7


数年前の卒業制作展でも感じたが、彼女の作品は画像ソフトを用い描かれていても、デジタルな既製品の臭いを全く感じない事が最大の魅力であると思う。


作品4


作品6


嫌みの無い、画面に溶け込んだ細部の描き込みも好感が持てる。
無駄の無い整理された構図と日本画を思わせるソフトな画風に内面の繊細さと優しさを感じる。


作品2


作品3


江戸時代の浮世絵、日本画や油彩のテーマとして多くの女性像が描かれてきているが、独自の世界観が広がる現代女性の肖像画としての完成度の高さが素晴らしい。


作品からは美しい中にもどこか凛とした中性的女性像が描かれていて魅力的。
描かれた女性像はどこか懐かしさにも似たノスタルチックな印象を感じる。
大仕掛けではない日常的なロケーションの中に女性である作者が、女性の何気ないしぐさに美しさを見出している事が力みを感じない心地よさがあるのかも知れない。


作品5


竹久夢二の作品を思い出す。

夢二の作品からはやはりどこか男性の視点を感じる作品が多い。それは大人の女性に対するある種の憧れだったり、そのしぐさに色気を感じ戸惑う少年の心だったりと、その点において同じくノスタルジックな印象の作品でも本質的な印象はかなり異なる。


既に一つの世界観を確立した画風がこれからどう変化し、どんな新たな魅力ある作品が生まれてくるのか・・・

期待感を感じる見応えのある個展でした。


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ガンちゃん こと 猪股岩生